おやすみ、ロジャーの効果はいかほどに?
男の自分ですが、斉藤工さんはかっこいいと思います、サだッくです。
「おやすみ、ロジャー」という絵本をご存じでしょうか。
ネットやテレビで話題になっているのを見て自分は知りました。
どんな子供でもこの本を読み聞かせてあげると寝るという絵本です。
本当に寝てくれるなら絶対に買うわ、と調べてみることに。
著者は、カール=ヨハン・エリーンという方でスウェーデンの大学でコミュニケーション学を教えてる講師の方です。
ネットで買えるかなとアマゾンを調べてみると売れ筋ランキング(本のジャンル)で1位になっていました。
(2016年1月末時点)
絵本が1位を取っているのは自分の記憶の中では無かったので驚きです。
口コミを見ると星5と1が多く平均で3.3。
他の通販サイトなどを見てみても5点満点に対して4点台をマークしていました。
星1の感想として多かったのは、「催眠術じゃん」というような感想が大半。
こうなると好奇心の方が優先してしまうのが悪い癖なのでしょうか、読んでみたくなり即買い。
うちの子供も寝つきが悪い、というか寝ることを拒絶しているような節があり自分も妻も少し困っていたのも購買意欲を手伝いました。
魔法のぐっすり絵本
まず最初に自分の子供に読み聞かせた結果から言うと半々。
確かにいつも読んでいる他の絵本と比べると明らかに眠そうに聞いていました。
ただ絵本の帯に書いてあるように10分で寝るような事はありませんでした。
その時の体調やテンションにも影響されるでしょうから1回読んだだけでは解りませんけどね。
そして一週間程試した分かったことがあります。
絵本の読み方
この本の最初に読み方の手引きというページがあります。
頭に【注意】とあり、車を運転している人のそばで絶対に音読しないこと。と書いてあります。
最初は本の効果を誇張しているのかな、くらいにしか思っていなかったのですが、大事なのはそこではなく(注意事態はちゃんと守って下さいw)その下に書かれている本の読み方の方でした。
- ・太文字の箇所は、言葉や文を強調して読む
- ・色文字の箇所は、ゆっくり、静かな声で読む
- ・【あくびをする】などの動作の指示に従い、【なまえ】には子供の名前をいれる
- ・うさぎの名前ロジャーは、ロー・ジャーとあくびを2回しながら読んでもよい
特に上の3点が重要だと思います。
この絵本は、眠たくてもすぐには寝れないロジャーというウサギのお話です。
そのロジャーが、あくびおじさんという魔法使いの所まで行き、眠れるようにして貰うという内容。
話の中に子供の名前を入れてあげることで、子供も絵本の中の登場人物になります。
ロジャーと子供が眠る為に一緒にあくびおじさんの下へ冒険をする。
話を読む中であくびなどを入れ、眠たいロジャーの心境と子供をリンクさせます。
そして話し方に強弱や緩急を入れる事で徐々に眠りに誘導していきます。
著者がコミュニケーション学の講師だけあって、どのタイミングであくびをされると移ってしまうか、など考えられていると思います。
つまりこれを読む人、読み手の朗読スキルが試される絵本なのです。
ただ、上手く読まないといけない本であるのに、文章の途中でページが変わるなどすごく読み手に不親切な箇所もあります(笑)
初見で上手く読める人は少ないかもしれません…
それに気付いてから日中、本を読み返して練習しました。
そのお陰か、単に子供が慣れただけなのかは分かりませんが、この本を読むと寝てくれるようになりました。
まとめ
実際に読んでみて、また子供に試して思ったことは、これは催眠術ではないでした。
ちゃんとした心理学と行動科学を基に書かれている絵本だと思います。
ただ、読み手泣かせの文章なのに朗読スキルを求められるという親泣かせな本でもあります(笑)
この絵本を読む場合、以下の事を注意してあげるといいと思います。
- ①子供に読む前に黙読、もしくは音読をして目を通しておく
- ②強弱、緩急が指定されている箇所は少し大げさくらいにする
- ③読んでいる人も一緒に眠そうにしてあげる
リズム良く、そして心地よく読むことが出来た時この絵本の真価が発揮されると思います。
何より子供を絵本の中に入り込ませてあげて、ロジャーの気持ちと重ねてあげることが大事です。
この絵本だけではなく、他の絵本にも言える事なのかもしれません。
子供の寝かしつけが楽になるなら、と軽い気持ちで買った絵本でここまで考えさせられるとは思いませんでした。
個人的な感想としては、小さなお子さんがいる家庭なら買っても良いのではと思います。
絵本も奥が深いですね…
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